SEYMOUR DUNCAN SA6 Mag Mic |
このピックアップは、日本ではあまりなじみがないせいか、ネットで検索してみてもあまり情報が手に入りません。
説明書も英語ですし・・・、というか、言語がどうとかよりもアメリカ製品の説明書って、あまり大した事が書いてない事が多いですね、大した事が書いてないだけならまだしも、肝心な事が書いてない・・・というべきか。
※写真はすべてクリックすると大きなサイズが表示されます。
ヤマネさんからも解析して欲しいとお願いされてますし、こんなブログでも記事にしておけば誰かの参考になるかも知れませんので、「SA6 Mag Mic」の取付に関するレポートを書いておきたいと思います。
実際、うちのブログ「FISHMAN Rare Earth Blend」の取り付けとか、「Vintage Jack」に関する検索エンジンからのアクセスが結構あるんです。
私もそうですが、アコギにマグネットタイプのピックアップを常設することに抵抗がある人は多いですね、重いピックアップを表板にぶら下げたら生音に影響があるのは当たり前ですから、必要な時だけ取り付けて、普段は外しておきたい・・・と。
しかし、エンドピンジャックまで抜くのはあまりにも現実的ではないので、エンドピンジャックは残してピックアップだけを外す事になるわけですが、たいていのピックアップはピックアップ本体からエンドピンジャックまでが直結されてますので、コネクタ化しなければなりません。
最初から取り外しを想定して設計されているのは、「L.R.BAGGS M1 Active」ですね、ステレオミニプラグ・ジャックで分離できるようになっています。(以前の記事参照)
・・・という事で、この以前の記事の「FISHMAN Rare Earth Blend」と同じように「SA6 Mag Mic」もケーブルをブッタ切ってステレオミニプラグ・ジャック化しました。
ところが、この「SA6 Mag Mic」の電源はピックアップと別置きの 006P いわゆる角型の9V電池を使います。
取り外しだけなら付属のマジックテープで貼り付けておけばいいですが、使いまわしとなるとイマイチ芸がありません。
「SA6 Mag Mic」の面白いところは、最初から別置き電池を嫌うユーザーを想定してか、ピックアップに小型電池ホルダー兼接点を取り付ける事で、別置き電池を使わずに運用できるように設計されています。
例の肝心なことが書いてない説明書を読むと、このホルダーには"N Battery"を使用すると書かれています。
"N Battery"なんて知らないので、ネットで調べてみると、どうやら 1.5Vの単5電池のようです。
しっかし、9V の角型電池の電源の代替にしては、1.5Vってのはいくらなんでも・・・、とりあえずホルダーを仮に取り付けて手持ちの単5乾電池をセットしてみると・・・、案の定、機能しません。
それどころか、しばらく経ってから電池を触ってみると過熱しているではないですか!!、乾電池ごときがこれくらいの時間で過熱するというのは、短絡とみて間違いないのですが、テスタで回路を調べてみてもこのホルダーは外部電池と並列に繋がっているだけですし、無限大に近い抵抗があるので、過熱する理由が解りません。
しかも、エンドピンジャックにシールドを刺さないと電源が入らないのは9V電池で確認していますが、ホルダーを使った場合シールドを抜いた状態でも過熱してしまうのです。
ホルダーの端子が刺さる穴をよく見てみると、穴の奥に銅の色をした物体があるんです、これを見てピンと来ました。 ホルダーの端子がこの銅に触れて短絡している可能性が高い・・・と。
分解して内部を確認してみたら・・・
マグネット部をシールドするために銅テープが貼られていて、基板と接触しそうな部分には絶縁のシートが貼ってあるんですが、ホルダーの端子を奥まで刺した時に、絶縁を突き破って銅テープと接触した跡がありました。(角の部分が凸凹になっているのが判ると思います)
基板の裏側を見ると、このように、ホルダーの端子が飛び出していて、これが銅テープと接触しているんです。
赤と黒のコードは外部電池の線ですが、これも強く接触していた形跡があります。
本来、ホルダーはハンダ付けして使用する(説明書にもそう書いてある)んですが、ハンダ付けしたら熱で絶縁シートを溶かして銅テープと接触する危険があるんだけどなぁ、こんな作りでクレーム無いんだろうか?
っていうか、僕の場合(ヤマネさんもだそうですが・・)ホルダーを差し込んだだけで短絡したんだから、明らかに設計ミスですよね。
ということで、原因が完全に解ったので、ホルダーの端子を短く加工し、
熱の影響が無いように分解したままで裏側からハンダ付けしました。
この写真は基板の裏側の、銅テープと触れる部分です、突起がなく滑らかになるように注意しました。
ついでに、9Vの外部電池のコードもハンダ部分で外しておきました。
だって、外部電池のコードも銅テープと強く接触しているので、危なっかしいんだもん、無い方が安心です。
外部電地のコードを残しといてとホルダーを併用する場合、どちらでも使用可能ですが、完全排他利用になります、間違っても両方一緒に電池を装着しないようにしましょう。
また、ホルダーに取り付ける"N Battery"ですが、基板に12Vというシルク印刷があるので、1.5Vの単5ではなくて、単5よりも若干小ぶりな 12V の乾電池を使うと判断してそちらで試してみました。
これが、2つの電池の比較です、左側が単5ですが、それよりも一回りスリムで、長さも微妙に短い右側のが 12V 電池です 23A という規格だそうです。
アメリカ製のカーセキュリティなどの電池として使われているようで、大きなホームセンターに行けば普通に売ってます。
ここまで加工して、ようやく使いまわしが可能なピックアップとして機能するようになりました。
最初の写真と比べると、シンプルなピックアップになったでしょ?
私の場合、エンドピンジャック加工済のギター2本と使いまわし加工済のピックアップ3個を所有していますが、好きな組合せで使う事が可能となっています。
「Fender ESA-10C」に「SA6 Mag Mic」を取り付けた状態です。
音に関するインプレはまた機会をみて、レポートしたいと思います。
・・・っていうか、このピックアップ、いい音してますよ。
ほんとありがとうございます。
しかるべき方にお渡しして
本当によかったです。
思えばこのブログにであって
自分でもはじめたり
人生に色が ももいろが・・
すいません まっくろでなくて
電気が解るって
この世の半分を手に入れたのと
同じですよね!
(自分ホント電気弱いんで)
そんでもって、もうひとつ
おねがいがあるんですが
YUI先生の動画を取り込む方法で
解りやすいのってないですか?
PS どらえもんのように思って
すいませんがよろしくお願いします
それだったら、Craving Explorer がオススメです。
http://www.crav-ing.com/
音声だけを切り取ることもできますし。
他の動画だと、ちょっと判んないです。
YUIさんの動画がソニーのウォークマンの
サイトで大きく出てたので
録画したいと思ったしだいです
ショックウェーブフラッシュ形式の
キャプチャーなんですが方法を考え
やってみます ありがとうございました
PS その動画を見るとYUI先生は
たばこを吸う人だった???
SEYMOUR DUNCAN SA6 Mag Micについて質問なのです。
このPUはマグネットとマイクの調整があるんですが、マイクのボリュームを下げたとき完全にマイクは音を拾わなくなりマグネットだけの 音になるのでしょうか? それともマイクボリュームを完全に下げてもうっすら音を拾っているのでしょうか?
お答えいただければさいわいです。
こんな自己満足のブログを参考にして頂きありがとうございます。
とても励みになります。
さて、SA6 Mag Mic ですが、普通に使っている分には、完全にマイクとマグの切り替えができると感じていましたが、実際に試してみました。
結果は、×です。
マグ100% も マイク100% もどちらも完全ではありません。
実用上、無視できるレベルだとは思いますが・・・
そうですか~、マイクしぼってもすこしひろってるんですね。
っというのはバンドで使えるかどうか確認したかったんです。
バンドで使うときはハウリング防止のためにマイクを完全にしぼって、ソロのときはマイクで拾ってエアー感をだして、みたいな使い方ができるかとおもいまして。
ありがとうございます。参考になりました。